のぼりと記憶
私は、のぼりと言われるとおでん屋が浮かびます。
4年前まで大阪のある場所に住んでいたのですが、仕事帰りにはよくおでん屋行っていたからです。
私がよく通っていたおでん屋は、ちょうど通勤に使う駅の近くにあって場所もよかったのです。
そこのおでん屋は値段的にも安く、当時かなり安月給だった私にとっても大変有りがたかったのです。
またそのおでん屋は、種類も豊富なので、毎日行ってもあきませんでした。
ただ一番の目的は、おでん屋を切り盛りしている女性に恋をしていたからなのです。
その女性はとても美人で、芸能人に例えると杉本彩に似ていました。
妖艶な感じなのに、とても親しみやすくて親切なのです。
私はその女性に会うために、毎日のように通っていたときもありました。
年齢は30歳を超えていたと思いますが、とても若いように見えました。
またとても上品な女性だったのです。
私はなんとかその女性と付き合いたいと思っていました。
しかし私だけが狙っていたわけではなく、多くの男性客が付き合いたいと思っていたと思います。
常連客は私だけではなく、同じ年齢ぐらいの結婚適齢期の男性達もよく行っていたのだと思います。
のぼりと色彩の奇抜さ
私はその競争に勝つために、ことあるごとにその女性を褒めるようにしていました。
ただ普通に褒めるのだと他の男性客と変わらないので、具体的にちょっとでも変化があるとその度に言っていたと思います。
一時期距離がぐっと近くなったこともあったのですが、その女性は、あるお客とは関係ないエリートサラリーマンと結婚してしまいました。
結婚を機におでん屋は辞めてしまい、私もそれをきっかけにいくことは少なくなっていったのです。
それにしても大阪にあったそのおでん屋はとても個性的なのぼりだったので、記憶に染み付いているのです。
普通おでん屋ののぼりというと、色彩は肌色が定番だと思います。
ただそのおでん屋ののぼりは、全体が緑色でした。
またキャッチコピーも緑のおでん屋という意味のわからないものだったのです。
なぜあのようなのぼりなのか聞いたことがあったのですが、詳しく教えてくれませんでした。
お客さんに対してインパクトを残すためだと思うけれども、緑はありえないと思います。
せめて黄色がいいのではないかと思います。
ただ黄色であったらこれだけ印象は残っていなかったので、店主の人はすごいなと感じました。
やっぱりのぼりは個性的なものでないと注目してくれませんし、入ろうとは思いませんよね。