のぼりと色彩の奇抜さ

私はその競争に勝つために、ことあるごとにその女性を褒めるようにしていました。

ただ普通に褒めるのだと他の男性客と変わらないので、具体的にちょっとでも変化があるとその度に言っていたと思います。

一時期距離がぐっと近くなったこともあったのですが、その女性は、あるお客とは関係ないエリートサラリーマンと結婚してしまいました。

結婚を機におでん屋は辞めてしまい、私もそれをきっかけにいくことは少なくなっていったのです。

それにしても大阪にあったそのおでん屋はとても個性的なのぼりだったので、記憶に染み付いているのです。

普通おでん屋ののぼりというと、色彩は肌色が定番だと思います。

ただそのおでん屋ののぼりは、全体が緑色でした。

またキャッチコピーも緑のおでん屋という意味のわからないものだったのです。

なぜあのようなのぼりなのか聞いたことがあったのですが、詳しく教えてくれませんでした。

お客さんに対してインパクトを残すためだと思うけれども、緑はありえないと思います。

せめて黄色がいいのではないかと思います。

ただ黄色であったらこれだけ印象は残っていなかったので、店主の人はすごいなと感じました。

やっぱりのぼりは個性的なものでないと注目してくれませんし、入ろうとは思いませんよね。